復讐の異色眼兄妹(オッドアイズ)~種付けして完全催眠~
すみません、今回はえろシーンありません
ごめんなさい!
強いていうのなら
ペニスお触り、服のまま腰振り程度
13話『グローズ』と討伐クエスト(♡1)
リンクネクトへ戻って来た俺は早速、フードを深く被り、何事も無かったかのように、ギルドへと向かった。
そのギルドの扉を開けると、いつものようにガヤガヤと騒がしい......のだが、大勢の人が1箇所に集まって円を作っていた。
場所から察するに、丁度、受付の所だろうか______
「ねぇ、だからどうしてダメなのよっ!!」
大勢から発せられた多種多様の声がまじり合うこのギルド内に、非常に甲高い声が響き渡る______声から想像するに、強気の女性だろう。
何事かと思い、その人混みの中へ入り、かき分けながら進み、何とか、人で作られたその円の中心部へ出ることに成功した。
視界に映るのは、見慣れた受付嬢と、3人の女性たちだった。
その全体の見た目、及び、雰囲気から察するに、ここのギルドにクエストを受けに来ているようだが......
「で、ですから! この『クエスト』は4人以上限定なので......」
「はぁーー!? 何? 私たちじゃあ、無理だっての?」
「い、いえ、そういう訳では無いのですが......その、規則ですので......」
......なるほど。
どうやら、話の内容から察するに、『クエスト』にはその人数が決められているものがあるようだ。
ふと、隣の大柄な男が口を開いた。
「はぁ......また、やっているよあいつら」
「あのっ、また......ってのは?」
「ん? なんだあんた知らないのか? あいつら3人はこのギルドで有名な奴らで『グローズ』って名乗っている集団だ。『グローズ』は実力だけはトップクラスなんだが、見ての通り問題児グループでな。ほらっ、見てみろ、警備兵が止めに入ってるぞ」
その男の声に合わせて、先程の受付の方を見ると、確かに人数が増えており、その警備兵が『グローズ』と呼ばれている者たちを暴れさせないように、抑え込んでいた。
「お、落ち着いてください! これ以上騒ぎを起こすのなら、出るとこまで出てもらいますからね!!」
「はぁぁ!? なんで私たちが悪いみたいになってんのよ!! 大体なんで4人以上じゃないとダメなのよっっ!!」
「そ、そういう規則ですから...... そのクエストの討伐対象に対して、こちらが適正とみなした人物、人数でないと、こちらにも責任が伴ってくるのです!」
「......イチゴ。要は頭数を揃えたらいいってこと。なら、そこら辺のを1人入れたらいい。」
「......。はぁ、わかったわよ!! じゃあ、誰でもいいから適当に1人連れてきてよ!!」
「だ、誰でもいいと言われましても......この『クエスト』自体、受けれる方が限定されまして......」
「いやいや、てゆーかぁ うちら、3人でできるって言ってんの〜 おまけ感覚で付けてちゃっておけよ?」
「いえ、そういうわけには......あっ」
受付嬢が明らかに俺の顔を見て、声を上げた______それにより、周囲の視線が一勢に俺の方へと集まる。
「え、えーと......なんでしょう?」
「お願いしても......よろしいでしょうか?」
「は、はぁ......。 僕は別に大丈夫ですけど、でも、なぜ______」
「良かったじゃねぇか!! ほらっ、行ってきな!!」
先程、話していた大柄の男に背中をバンバンと叩かれ、円の中心部______つまり、『グローズ』と受付嬢、警備兵たちのいる場へ押し出された。
すると、『グローズ』の中で1番うるさい女1人がガン付けるようにこちらを隅々まで___と言ってもフードを付けているため顔は見られていない___見つめる。
「ふーんっ。見たことないやつだけど......まぁ、これを連れて行くんだったらいいってことでいいわね?」
「はい!丁度4人になりますので、この『クエスト』を受けることが出来ます!今から手続きいたしますね!」
受付嬢は、そう告げると、どこからか、紙のようなものを取り出し、記入を始め、警備兵と呼ばれた者達は、こちらを見ながら『グローズ』から離れていき、持ち場へ戻っていく。
その警備兵から向けられた視線は、3対1の実質ハーレムであることに対する憧れの視線でも、嫉妬の視線でもなく、どこか、哀れみのある同情の視線のように感じるものだった。
それは、この円を作っている人達からも同じ視線を感じるものである。
......なるほど、面倒事を押し付けたのか。
・
だだっ広い草原に、一輛の馬車が駆ける。
その馬車を引いているのは、2頭の馬だ。
車内では、それぞれの馬の足音が鳴り響き、それに応じて、車内にいる俺たちの身体は揺らされている______そう、俺たちだ。
俺と、『グローズ』の合計4人が、馬車に乗り目的地___この草原を抜けた先にある岩山___へと向かっているのだ。
馬車といったが、馬たちを従わせ道を案内する御者は存在せず、代わりにその馬が俺たちを目的地へと導くのだ。
「えーと......で、黒フードくんの、あんたの名前はなんだっけ? リンリンベル?」
「......いや、リベルだけど.....『リベル・アベン』」
「へぇ〜リベルぅっていぅんだぁー きゃわたん〜 うちゎスイカっ、『スイカ・カジュート』 よろっ☆」
『スイカ・カジュート』
黒髪に、緑色のメッシュを入れているツインテールで、頭の弱そうな独特な喋り方をしている女の子。
見た目の露出は多く、その大きめの乳や、ヒップを見せつけてきており、この『グローズ』の中で1番、性的な存在である。
使用する武器は、巨大な深緑のメイスだ。
「......私はメロン。『メロン・ロンロンポール』。そして、隣の小喧しい女が______」
『メロン・ロンロンポール』
薄めの緑髪の少女。
言葉数が少なく、知的な雰囲気を漂わせているが、その見た目は子どもそのものであり、今だ成長期に入っていないであろう胸、小さめのヒップで、この『グローズ』の中で1番、知的で、幼い見た目である。
使用する武器が特に見当たらないが、その独特なローブ___今は外している___と知的な様子から、魔法を使うのではないかと予想できる。
「何がやかましい女よ!! 私は『イチゴ・チコ』!! てかさ、私らの事なんてどーでもいいでしょ!! 問題はあんたよ、あんた!!」
『イチゴ・チコ』
真っ赤な髪の女の子で、強気な雰囲気を出しているのは、その実力が故か。
身体付きは、『スイカ』ほどではないが、大きめのバストで、ヒップもそれなりにある平均的な体型である。
全体の装備は軽めであり、スピード重視な立ち回りであると予想できる。
使用する武器は2本の深紅の剣である。
「リベルっち〜?」
「そ! リベルよ!! あんた一体いつまでその黒フードを被ってんの!? もういい加減、除けなさいよ!!」
イチゴと名乗った女は何やら不快に感じたのか、俺のフードを指指し、除けるように指示をする。
「フード...... いや、これは......そのっ、俺の村の決まり事で、あまり人前で顔を出すわけにはいかないんだ」
「......つまり。宗教的な問題ってことね。」
「宗教......? ん、あっ、あぁ、まぁ、そうなるな」
「えぇ〜、うちぃ、リベルっちの顔みたいなぁ〜、イケメンだったらぁ、ヤらせてぁげるよぉ? うちの
「何言ってんのよスイカ!! それに何が宗教よ!! どうせ、大した顔じゃないんでしょ? だから見せれないんでしょ!? とっとと、その素顔を見せなさいよっっ!!......あっ」
イチゴの手によって、俺のフードは捲り上げられ、俺の顔が馬車内にいる全員に知れ渡られる。
それは、つまり、俺の異能の一つである、『惚れさせ、欲情させる』というものが、この『グローズ』たちに適用されたということだ。
「え、えーと、大丈夫......か?」
「......好き。」
「なっ、ななっ......!! あ、あんた 意外と、け、結構......いい顔じゃない......////」
「わぁぁ、やっぱイケメンじゃぁ〜ん♡ ねぇ、リベルっち しょしょ? 今から、ハメちゃお?」
スイカが俺の膝の上に座り、腰をくねらせて、その性器からお尻までの直線上を俺のペニスに擦り付けてきており、俺のペニスも、じわじわと熱を持ち始めている。
「やっ、ちょっ、ちょっと待ってくれ。 ......ま、まずは、『クエスト』のクリアを優先をしようぜ?」
俺の上で腰を動かしているスイカを軽く抱き、引き離す。
「むぅ...... 『クエスト』はサボろーよぉ」
「......スイカ。『クエスト』をサボるのはだめ。まじめにしないと......だから、私がリベルとする______」
「ダ、ダメよ、メロン!!......私がっ」
......ダメだこりゃ。
我ながら、この異能は強力なもので......。日に日にその強さが増してきているようにも思える。
正直なところ、『グローズ』の3人はそれなりに顔は整っており、身体もいい感じになっているため、今すぐに、この女3人に中出しセックスをキメてもいいが______問題は今回の『クエスト』内容だ。
討伐対象の
確かに、俺は意外とそれなりに戦える方であり、前回の『クエスト』で予定より早く終わらせることができたが、それはリオが居たからというのもあるだろう。
リオが居たからこそ、その魔法等により、早くクエストが達成出来たのだ。
だが、現在はリオは居ない。
いくら『グローズ』が、あのギルド内で実力者として知れ渡っているとは言え、リオと互角な訳がないのだ。
たとえ、3人だろうと、それは変わらずであり『グローズ』の実力を知らなくてもこれは理解できる。
なら、この『グローズ』たちの実力を知り、『討伐クエスト』を達成することを優先すべきだろう。
もし今、馬車内で一度やり始めると、俺自身も欲望によって止まれなくなり、最低でも3人に1回ずつはヤる事になる。
それは、避けたい。
もう、惚れさせてしまっているため、その気になればいつでもどこでもできる。
クエストを終わった帰りにするか、いざとなればお持ち帰りすればいい。
「『クエスト』を終わらせてからにしようぜ? 終わらせた後なら、たくさん、ゆっくりと俺とできるし」
「......たくさん?」
「あぁ、そうだ、たくさん、いっぱいできるぞ なんなら、明日になるまで......とかな」
「明日までっ!!?? そ、それって、つまり......」
「ぃっしょにベットにぃ、イン!っってことじゃんっ、リベルっち〜♡」
「......なら『クエスト』からやる。」
3人を何とか丸め込めると、丁度よく馬車が停止したため、俺たちはその馬車から降りることにした。
馬車から降りた俺たちの視界に入って来たのは、岩山だった。
その場の少し前には草原の緑色が広がっていたが、この岩山にはその緑と呼べるものがほとんど存在してなく、代わりとばかりにあるのは岩だ。
俺たちの身長を遥かに超える岩や、石として分別されそうな大きさの岩など、様々ある。
この岩山を登りながら、『クエスト』の獲物である
......
......。
「なぁ、今回の『クエスト』の討伐対象の
「えーと、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』って言う巨鳥ね! 私らは戦ったことはないけど、受付嬢が言うには、とにかく大きな鶏らしいわ! 巨大な
「個体数が......増えた? それはどうやって調べているんだ?」
「......調査隊。生態系の学者とかが調べて、王国やギルドに連絡しているらしい。」
「へぇ...... それで、どの
「ねぇねぇ、いちごぉ〜っ その『ガルッス・レクス・ドメスティクス』......ガレドってのはぁ〜、この
「私も詳しくは知らないんだけど、受付嬢が言ってたのは、主に、この岩山の
その言葉の後に、俺たちは周囲を見回す______が、特にこれといった広い砂場らしき所は見つからなかった。
「......見た感じ、近くには無さそうだし、とにかく砂場を探しながら、頂上へ向かって行くか」
俺は『グローズ』の3人を連れて、岩山を登り始めた。
足場である砂利を踏みしめ、少しずつ坂が急になりつつあり、脚そのものに負荷がかかり始めている。
風の発生により、砂が舞っていたりはするものの、肝心の砂場は見当たらない。
『ガルッス・レクス・ドメスティクス』を見ることなく______というか、そもそも
寧ろ、本当に生物が生息しているのか自体が疑わしいほどにだ。
「......これ、本当にこの岩山なのかしら」
「それぇ、いちごが言うぅ〜? てゆーかぁ、
このまま、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』に出会わない状態だと、この岩山の頂上まで登ることになる。
それは、相当な時間が掛かるものだ。
現状は、今だ、頂に着く様子は全くなく、大きな変化が無いため、俺たちはとにかく登り続けるしか無い______
「......来る。」
小さな声で、『メロン・ロンロンポール』が呟いた。
「え!? メロン、今、来るっていったわよね!? どこどこ!?」
辺りを見回す______が、しかし、特に、これと言ったものを視界に入ることは無かった。
「どこに______っっっ!!」
______代わりに、足場にある砂利が振動し始める!
小さくではあるが、確実に揺れ始めたのだ!
その揺れは、次第に大きくなり、ついには、地面そのものが揺れ始める......っっ!!
「______下かっっ!!!」
大地から爆発音が鳴り響くと同時に、砂煙が視界を覆い尽くす!
風圧を感じながらも、その爆発の正体を確かめるべく、目を凝らす______が、その僅か数秒の内に、その視界を妨げていた砂煙が消え失せる!!
地面から現れたのは、5メートルを優に超えているであろう大蛇______いや、それを大蛇と呼ぶには余りにも歪で、なりより蛇の特徴の1つである背骨を所有してないのだ。
つまり、これは、無脊椎動物に分類される巨大な虫である。
______虫といったが、それは6本の脚を持っているものではなく、蠕虫と呼ぶのが正しいだろう。
弾力性のありそうなその身体からは、想像もつかないような禍々しい顔で、無数の牙が統一性なく何重にも重なって配置されている。
「な、なによこいつ!!」
「......『ディス・アセンブラー・ワーム』。でも、ここら辺に生息はしていないは______」
ーーッッッッッ!!!!
メロンの言葉を遮るように『ディス・アセンブラー・ワーム』は低い声で雄叫びを上げた!!
「くっ!! これは、『クエスト』の討伐対象外だが......やるしかないか!」
俺たちはそれぞれ武器を構え、戦闘態勢に入る______が、しかし、それと同時に、明らかに人のものではない甲高い声が響き渡るっっ!!
それは、『ディス・アセンブラー・ワーム』の声では無い。
______その甲高い声の主は空から飛来してきたのだ______
「えっ、ちょっ、空見てみっ! あれがそーじゃねぇ!?」
上空からやってきた巨鳥は、『ディス・アセンブラー・ワーム』に奇襲を仕掛ける!!
強靭な鉤爪で、
それに対し、もちろん『ディス・アセンブラー・ワーム』は抵抗すべく、その歪な牙で噛み付く______が、その巨鳥はビクともせず、代わりにと、今度は両足の鉤爪でそのワーム___右足は頭部、左足は腹部___を掴み、甲高い声を響かせながら、その両足をそれぞれ反対の方向へと引き伸ばして行く......!!
ギチチチチィィィィィ......と、まるで、ゴムを伸ばすかのように引っ張り続ける......。
______そう、ゴムを伸ばすかのようにだ。
現状はかろうじて繋がっている頭と身体だが、このように本来の活動で伸びるはずのない状態まで引っ張り続けていると、それはいずれ別々の個体と化す。
______プツン______
と何かが斬れるような音が幻聴として聞こえ、そこからは、『ディス・アセンブラー・ワーム』の断末魔の叫び声で聴覚を刺激する!!
『ディス・アセンブラー・ワーム』は雄叫びを上げながら、肉を裂かれ、辺りに血を撒き散らし、生命の活動を停止させた。
その巨鳥______つまり、今回の討伐対象である『ガルッス・レクス・ドメスティクス』は、その肉片と化した『ディス・アセンブラー・ワーム』を貪り始める。
______ふと、その捕食行為をやめた。
そして、ゆっくりと、こちらに目を向け、『ディス・アセンブラー・ワーム』を奇襲した際に発した甲高い声を張り上げたーーーっっ!!
耳が引き裂かれるかのようなその声は、次の獲物として、俺たちを認識したようだった。
「......向こうもやる気みたいだし、俺たちも行くか!!」
その俺の声を合図に、『グローズ』の3人はそれぞれの最も戦闘に適したポジション取りを始める!
まず、先陣を切ったのは『いちご』だ。
深紅の色で染められた2本の剣___長さから片手剣のものだと思われる___を構え、向かう!
それを確認した、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』は翼を大きく広げ、己の支配圏である空へと飛び上がる!!
勢いよく飛び上がったため、高さはすでに10メートルを超えている!!
「メロンっっ!!」
「......分かってる。『Leaping・Rize』」
『メロン』が右手を突き出すと、その指先に、魔法陣が浮かび上がり、いちごの足元から頭まで、一瞬光が走る!
いちごは地面を蹴った!!
すると、本来人間のジャンプではたどり着けないような高さに存在している『ガルッス・レクス・ドメスティクス』の頭上の高さまで跳ね上がったのだ!
そして、その高度から地面に引き戻される重力を
その苦痛により、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』はバランスを崩し、地面に叩きつけられる!!
すぐに起き上がり体制を立て直そうと試みる______が、しかし!
「スイカ、バチアゲアゲぇ〜! いっきまぁ〜!!」
その起き上がろうとするその僅かな隙を狙って、『スイカ』も追撃を開始する!
深緑色の巨大なメイスを地面に叩きつけると、爆発が発生し、その爆発の威力で、瞬時に『ガルッス・レクス・ドメスティクス』に近づく!!
そして、メイスを高く振り上げ、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』の頭部に振り下ろす!!
メイスが、その頭部に触れると同時に、爆音を響かせながら、巨大な爆発が起こり、スイカはその爆風によって、すぐに俺たちの元へと戻ってきたのだ。
......なるほど、大まかな『グローズ』の動きが理解できた。
いちごが主に攻撃。メロンが仲間のサポート。スイカがチャンスを決める......といった所だろう。
「ふぅ〜。 リベルっち、おわったしぃ、ハメちゃおハメちゃおっ♡」
そう言って、スイカは俺のズボンの中に手を突っ込み、ペニスをくにくにっ......といじり始めた。
「まっ、まだ、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』が完全に討伐出来たか確認してないぞ」
「あっ♡ えぇ、いいじゃぁーん〜」
スイカの手を俺のペニスから離れさせた______が、正直、すっごく気持ちよかった。
細い指の扱い方が上手く、激しくて......。
我慢してたけど、俺ももう、そのスイッチが入りつつあり、早くこの『グローズ』たちとの4Pを楽しみたくなってくる。
「......ねぇ。」
「ん? メロン、どうしたの?」
「......『ガルッス・レクス・ドメスティクス』がいない。」
「ーーッッッッッ!!!!」
スイカの巨大メイスにより爆発で発生してた煙が消えると同時に、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』はその場から消えていたのだ。
あの爆発は確かに強力なものだった。
______だが、原型を一切留めないほどのものでは無いはずだ。
そこに、骨や肉片どころか、翼1本すら存在していないのは明らかにおかしい______っっっ!!!
______瞬間______
辺りに、烈風が巻き起こる!!
「な、なに、これはっ!!」
上空からの強烈な風圧により、地面に押し付けられているように感じる!
______上空.....?
その風の発生源を確認すべく、見上げると、そこには『ガルッス・レクス・ドメスティクス』が存在していたのだ!
限界まで広げた翼を大きく羽ばたかせ、この烈風を発生させていたのだ!!
烈風はその威力を抑えることなく、次々と強力になっていく!!
大地を削り、己を止める______その風に抗う手段を無くした岩は礫となりて、俺たちに襲いかかる!!
「ちょちょちょ〜やばめぇ!! やばめだってぇ〜!!」
「メ、メロン!! 掴まって!!」
「......これはまずい。」
それぞれが、自身の武器を地面に突き刺して、吹き飛ばされぬように耐えている。
そのため、烈風で削られた大地からの礫は、防ぐ手段がなく、直接当たることになってしまうのだ!
ーーーーーーッッッッッ!!!!
『ガルッス・レクス・ドメスティクス』は、甲高い声を上げ、その烈風を身にまとい、さらに上空へ上昇していく......!!!
「みんな、下がってろっっ!!」
烈風が『ガルッス・レクス・ドメスティクス』の周りを螺旋のように高速で回転しながら、こちらに向かって一直線に突撃してきたのだ!!
俺は吹き飛ばされぬように、一歩一歩踏みしめながら、『グローズ』たちより前に行き、剣を構える。
『ガルッス・レクス・ドメスティクス』の上空からの突撃による
すると、上空からの勢いが残っている
軽いクレーターを生み出し、削れた大地の破片は四方八方に飛び散る!!
余りにも巨大な一撃で、その破片はそれなりの大きさを残っているため、俺はその破片を台にし蹴りあげ、瞬時に『ガルッス・レクス・ドメスティクス』の腹部へ斬り掛かる!!
見事成功し、その剣の軌道の後、遅れるように、血飛沫が舞う!!
______が、しかし、俺がその斬りかかった後、宙に浮いている状態を、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』は逃がすことは無かった!
口を大きく開けると、その口の中に吸い込まれるように、周囲の光が集まり始め、光放つ球体が生まれる!!
そして、それを俺に目掛けて一度に解き放ったのだ!!
放たれたそれは、高度な射出によりレーザー状と化し、風を貫きながら、一直線に俺に向かう!!
視界がそのレーザーによる光で覆い尽くされる______その時、地面から爆発音が鳴り響き、大地の破片が俺の方に向かって飛んできたのだ!!
俺は迷わず、その破片に一度体重を預け、跳ねる!!
すると、レーザーの軌道からはずれ、俺は回避する形となり、地面に着地した。
そして、今だ外したレーザーを放っている『ガルッス・レクス・ドメスティクス』へ俺といちごとスイカは一斉に攻撃を開始した!!
いちごは2本の剣でその翼を、スイカは身体を、そして、俺は頭を斬り付け、メロンは俺達のサポートする!
『ガルッス・レクス・ドメスティクス』を中心とし、回り込むような動きで狩猟することで、見事、討伐することに成功したのだ。
「ふぅ......終わったのか」
俺は、ギルドで渡された『カード』を確認すると、『ガルッス・レクス・ドメスティクス』の名前と討伐数___1体___が記入されていた。
「おっ、終わったわね! そ、それじゃあ、馬車に戻って......っっ♡」
「......いっぱい。」
「はめちゃお〜♡!!」
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