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  • ゲ砂焼き鳥の無料エロ同人








  • 復讐の異色眼兄妹(オッドアイズ)~種付けして完全催眠~

    最後だけ、エロっぽいシーンがありますが、全体を見てエロシーンとは言えないですっ!!

    次回のエロシーンに入るための話みたいな感じですっ!!


    34話 リダ姉と飲食店デート

    「よ、よし、あれにしようぜ ほ、ほら、行くぞリダ姉っ!」


    「......////」


    オレは、それっぽい飲食店を見つけると、顔を真っ赤にしているリダ姉の腕を引いて、その店の中に入っていく。


    「いらっしゃいませ〜」


    営業用挨拶が女性店員の口から発せられ、オレはリダ姉の代わりに、店員の相手をする。


    「2人で。」


    「は、はい、かしこまりましたっ!2名様ですね〜奥のテーブル席へどうぞ〜!」


    リダ姉を連れて、言われた通りの席へと向かっていく。


    店の全体の雰囲気としては、所々に花柄のものが施されており、家具、布等が、白を中心としたものだ。白と言えば、美しい色の分、汚れが目立つものだが......この店はそのような不浄(もの)を一切感じさせない白特有の美しさを保っている。

    デザインに拘った窓枠と、外を写す大きめの窓ガラスによって、この店内をどこか幻想的な雰囲気に作り上げているのだ。


    ......正直に言うと、オレ1人で来たくはない。

    言葉を選ばずに言うと女っぽい店だからだ。

    男であるオレには恥ずかしくも思える______が、リダ姉と一緒に来ているため、他人の目を気にする必要もないだろう。


    そう考えていると、隣に店員が立って注文を待っていた。


    「っと......。 リダ姉っ、何を頼む?」


    オレはメニューをリダ姉に渡そうと差し出すと、リダ姉はそのメニューを一通り人差し指で確認しながら、考え始める。


    「えっ______と。 ......ん? こ、このっ、『ふんわりまろやか♪ドッキドキ♡濃厚オムライス』......というのをお願いしますっ!」


    なんだ、そのオムライスは......。


    「お、おい、リダ姉っ、何ふざけ______。 ......え? あ、じゃ、じゃあ、オレもそのオムライスで」


    オレはリダ姉からメニューを取り上げて確認すると、確かに『ふんわりまろやか♪ドッキドキ♡濃厚オムライス』という長い名前だったのだ。

    いや、それだけでは無く、他のメニューも似たような独特の長い名前で、よく言えば可愛らしい______悪く言えば馬鹿っぽいものだった。


    なんだこれは......。


    「あっ、でしたらお客様っ、そちらの『ふんわりまろやか♪ドッキドキ♡濃厚オムライス』はカップル仕様にもできますが、いかがなさいますか?」


    「「カップル仕様!?」」


    「......? はい、お客様のようなお似合いのカップルの方々にはこの『ふんわりまろやか♪ドッキドキ♡濃厚オムライス』はお値段がそのままで、2人分用にすることができますっ!!」


    「オっ......オレたちがっ、お似合いのカップルに、み、見えるの......ですか?////」


    「はいっ、とってもお似合いですよっ♪」


    「とっ、とっ、とってもお似合いっ.....//// 私と、フリードがっ______〜〜〜〜////っっ!! じ、じゃあ、そのっ、カップル仕様でお願いしますっ!!」


    「かしこまりましたっ! ではっ、次にお飲みものの方をよろしくお願いしますっ!」


    「えっ、えっと、オレは______」


    「私はっ、このっ! イチゴオレでっ、ですっ!!」


    「なっ、なら、オレは カフェオレで!」


    リダ姉が割り込むように注文をしたため、オレもその勢いに乗るように、カフェオレを注文した。

    それを店員は頷きながら、確認していく。


    「はいっ、ではっ、『ふんわりまろやか♪ドッキドキ♡濃厚オムライス』のカップル仕様が1点と、イチゴオーレとカフェオーレのそれぞれが1点ずつですねっ! 少々お待ちください〜」


    そう言って、店員はこの場を去って、オレたちの注文を調理場にへと伝えに行ったのだ。


    オレとリダ姉が一緒にいるのを、他人から見るとカップルに見えるのか。

    オレとリダ姉が、カップル......////


    そう考えていると、恥ずかしく感じ、身体が熱くなっていく。

    周囲の目をチラチラと、横目で確認していくと______あまり人がいなかった。


    それもそうだ。

    今は、昼前であるため、飲食店にすんなりと入ることが出来たのだ。飲食店で最も客が多い時ってのは、昼か夕方か......だろう。

    と、言うことは、オレは、店員の1人にカップル認定されて、慌てふためいていたことになる。

    ......たった1人にカップルだと言われて、照れていては満更でもない______つまり、リダ姉に遠回しで好きだと伝えたことになるのではないか。


    そう思い、実際にオレはなるべく落ち着いた声で、いつも通りにリダ姉に話しかけた。


    「えっ、えーと、あの店員から見たら、オレとリダ姉が......つっ、付き合っているように見ているんだなっ////」


    「そ、そのようですね//// ......んっ、んっ!! ま、まぁっ! 近い歳の男女が飲食店に入れば、そう思えるのでしょうっ!」


    「そ、そうだな。 なら、仕方ねぇわなっ!」


    だめだ......。


    リダ姉とオレが付き合っている理想(げんそう)が、ずっと脳裏にチラついて来て、平常心を保てないっ。


    「フリードは、良かったのですか? そのっ、カップル仕様で......」


    「ん? あ、あぁっ、リダ姉が大丈夫ならオレは......いいんだ。それより、この店のメニューって、なんだか読みにくいよな?」


    「そ、それは思いますが、店内(ここ)で言うべきでは無いですよぉっ! あっ、来ましたよっ!」


    リダ姉の向いている方へオレも顔を向けると、確かに店員がトレイを持ってやって来ていた。

    そして、オレたちのテーブルに、イチゴオレ、カフェオレとそのなんとかオムライスというものを並べて、「では、ごゆっくり」と告げて去っていく。


    それを確認したオレはやってきたオムライスに目を向け______っ!!!


    「こ、これが、なんとかオムライス......っ!!」


    流石は2人分とされるもので、オレの顔よりも大きく、それ相当の存在感を放っていた。

    黄色のオムライスの上に、ケチャップやらマヨネーズやらの調味料によって様々な装飾が施されている。具体的には、中心に巨大なハートマークが描かれていて、ややあざとい。

    そして、皿には『ドッキドキ♡カップルオムライス』と刻まれおり、これ専用のものだと予想でき、持ち上げると物凄い重圧感がある。


    「ではっ、早速食べましょーっ!!」


    「おう! ......ほらリダ姉っ」


    オレは早速スプーンを2つ取り、片方をリダ姉へと渡し、リダ姉はオレからスプーンを「ありがとうございます」と言いながら受け取ると、オレと共に食事の挨拶をして、早速喰らい始めた。


    スプーンをオムライスの卵部分へ滑り込ませ、内部の米ごとすくい上げる。

    そして、そのスプーンを自身の口の中へ運んでいく......。


    「はむっ! ......んん〜〜〜っ!! 美味しいですっ!!」


    頬を押さえ、満面の笑みを浮かべながら咀嚼をしているリダ姉の姿は愛くるしく食欲をそそられるもので、オレもリダ姉が食した反対側をすくい、食べるっ。


    「んっ! これは、美味いっ!! 卵の生地が柔らかくて蕩けていくっ!」


    「んむっ、んっ、名前の通りのふんわりまろやかですよぉ〜!! ......はむっ」


    卵は舌触りが良くて、味も濃厚。

    米はその特有の食感と、風味がその旨味を引き出しており、見事に卵とマッチしている。

    オレは夢中になりながら、食べ進めていく......。


    ふと、リダ姉の腕が止まった。


    「ん? どうしたんだ?リダ姉」


    「フリード。おっ、お姉ちゃんの方も食べてみますか?」


    そう言って、リダ姉はオムライスをすくって、スプーンをこちらに向けてきたのだ。


    「な......!! えっ? おっ、同じ味だよな?」


    「いえ! (こっち)側のお米に染み込んでいる調味料が違いますっ! なので、私の方も食べてみてくださいっ」


    リ、リダ姉の言うように、このオムライスの米は半分に分かれているのかもしれない。

    それならオレが自分のスプーンで食せばいい。

    だが、こうしてリダ姉が差し出しているということは、このリダ姉のスプーンを使えということなのだろう。

    1度リダ姉の口に触れたスプーンを......だ。


    「リダ姉のをか!? し、しかし......その______」


    「......やっぱり、お姉ちゃんのじゃあ______嫌ですか?」


    ______っっ!!


    "やっぱり"ってなんだよ......。

    オレは、リダ姉のがいいんだ。

    他の女なんてどうでもいいっ。


    なのに、なんで、オレのことをわかっているかのように言うんだ。


    少しずつ、抑え込んでいた気持ちの縄が解かれていく......。


    『リダ姉を悲しませたくない』そう言い訳をしながら、オレはその場の自分にとって都合のいいように行動をしてきた。

    1度、自分を許せば、次へ次へと貪欲にその先を求めてしまう。


    叶わない恋とわかっていようとも、恋する想いは留まること無く、この時は______この時だけは、幸せな一時(ひととき)を過ごしていたい。


    ______例え、リダ姉に恋人ができる"その日"が来るとしても。


    「い、嫌じゃねぇよ。 ......リダ姉っ、貰えるか?」


    「〜〜っ////!! はいっ、フリード。 ......あ〜んっ」


    「あっ、あ______んっ ......んっ。」


    オレはリダ姉に差し出されたスプーンを咥え、ゆっくりと口の中に入れて、味わっていく。


    すると、リダ姉は笑顔を見せながら口を開いた。


    「フリード、どうですか? 美味しいですか?」


    「んっ、むっ、んっ、あぁ、美味しいよっ、リダ姉っ////」


    本当は味はわからなかった。

    わからなかったのだが、リダ姉の使ったスプーンで食べたという事実が頭の中を回り続け、脳はそれを美味であると判断したのだ。


    「それなら、よかったですっ! ......ではっ______次はフリードの方をくださいっ!!」


    「あ、あぁ、......ほら、リダ姉っ、口を開けな」


    「はいっ! んあ〜......むっ! んっ、んん〜〜!!」


    オレがオムライスをスプーンで取り差し出すと、リダ姉はそのスプーンに食らいついて、咀嚼を始めた。

    リダ姉のプルプルの柔らかそうな唇が、スプーンに吸い付いてから、ちゅぽんっ......とゆっくりと離れて、艶めかしく動いていく。

    そんな些細な仕草にオレは、気持ちを高ぶらせ、ときめいていたのだ。


    そのトキメキを気づかれないように、リダ姉が、オレの使ったスプーンですくったオムライスを美味しそうに食べている様子を見ながら、オレはカフェオレを手に取り、ストローで啜る。

    カフェオレの風味が口に広がっていくのを楽しみながら、オレはリダ姉にオムライスの感想を問う。


    「リ、リダ姉、オレの方は美味しかったか?」


    「はいっ! フ、フリードの方......//// フ、フリードの方も美味しかったですっ!! ......っ〜〜!!」


    リダ姉は笑みを見せた後、オレがカフェオレを飲んでいることに気づいて、イチゴオレを飲み始めた。


    艶のある口をとんがらせて吸っている......。

    リダ姉のキスする時の顔も、こんな感じなのかな?

    ......い、いや、何を考えているんだ、オレは。


    「えーと、確認なんだが、純白騎士団長へのお土産はあの御守りでいいよな?」


    「はいっ! んー、ですが、もう1つお土産を用意した方がいいのでしょうか?」


    「いや、わかんねぇなぁ 仮にもう1つ用意するとしたら何にすんだ? 食べ物......は、無いか」


    「はい......。食べ物だと、腐ったりする可能性がありますからね。 んー......。 思い付かないので、御守り1つで行きましょっー!!」


    「ふふっ、結構、御守りのまんまか」


    何一つ進展してないのにも関わらず、はしゃぐリダ姉の姿にオレは軽く微笑む。

    喜怒哀楽が激しいリダ姉は、見ていて飽きないものだ。勿論、オレは放っから飽きることなど無く、いつまでも見てられるが。


    それから、オレたちはオムライスを食べていき、ついに2人で完食に至った。

    リダ姉は食べ終わった後に、イチゴオレのストローを吸うと、ズズっ......と音が鳴り響いた。


    「......あっ、フリード!フリードの飲み物が余っていたら、少し貰えますか? お姉ちゃんの飲み物は無くなっちゃいましたっ♪」


    そう言ってリダ姉は自分のストローを構えていた。


    「あ、あぁ、余っているが、そのっ______いや、余っているから一緒に飲もう......ぜ?」


    「......////っ!! はいっ!!」


    リダ姉はオレのカフェオレにストローを突き刺し飲み始めたので、それと同時にオレもストローを吸う。

    1つのカフェオレを2人で飲んでいるこの状況は、間接的にオレとリダ姉の顔の距離を縮めており、まるでキスをこれからするのではないかと錯覚を覚える。

    勝手な妄想で心拍数が向上して、体温が上がり始めるが、その幸せな時間は長く続かず、先程述べたように、1つのカフェオレを2人で飲んでいるため、カフェオレの減りも早く、1分も持たずにズズズ......っという音がなり始める。


    そのカフェオレを隅々まで味わうために、オレはストローをぐるりと回していると、ある物をストローで吸い始めた。

    吸っているはずなのに、逆に吸われているかのような感覚で、息苦しくなっていく......。


    そう、オレがストローで吸い続けていたのは、リダ姉のストローだ。

    そのリダ姉もストローで吸い続けていたため、オレとリダ姉はストローの先同士で触れ合っていたのだ。


    ストローの先と先が触れ合う、それは______接吻のようであった。


    「んっ、リ、リダ姉っ、悪い! 少し、吸いすぎてた......な////」


    「い、いえ......っ//// えっと〜、そのっ! も、もう食べ終わりましたし、この店から出ましょう!! そうしましょうっ!」


    「あ、あぁ、そうだなっ!」


    オレとリダ姉は会計を済ませて、この店を後にした。

    食事を終えて、外に出たオレたちの次の目的は、純白騎士団長へ会うこと______つまり"王国"へ向かうということだ。


    「え〜と、王国へは......。どうやっていきましょうか......」


    「どこかに、王国行きの馬車かなんかがあるんじゃねぇか?」


    「馬車......馬車ですか......。 ん〜、あっ! あそこに、それっぽいのがありますよっ!」


    リダ姉が指で示したのは、このリンクネクトの出入り口だ。

    その出入り口の門の近くに、馬車が何台か配置されていたため、早速そこへ向かった。

    馬に対してオレは詳しくはないため、特に拘ることは無く、最も近い馬車へ乗ることにした。


    馬車の中の広さは特別広くは無く、大体飲食店とかの4人用テーブルの大きさに近い。もっとも、テーブルは無く、壁が椅子となっている。


    オレとリダ姉がその壁際の椅子に腰を降ろすと、馬車の御者の声が聞こえた。

    ちなみに姿は、客席(こちら)には見えない。


    「お客さんっ、どちらまで?」


    「えーと、王国っ......て言ったらわかります? 王国そこに向かって欲しいんすけど......」


    「お、王国!? あのー、お客さんっ、馬車等の乗り物で王国へ入るには入国許可証がいるんだ。だから、簡単に入れないし、その入国許可証ってのが渡されるのは、王国出身の者と貿易商人......くらいか。 とにかく、王国に利益をもたらす者や王国の安全を脅かさない者だと、王が判断した人物にしか与えられないんだ。」


    「え!? 入国許可証なんて持ってないですよー!! どーしましょうフリード!! 私たち入れないのではないですか!?」


    「いや、御者さんが言ってんのは、乗り物で入る場合だから、歩きなら大丈夫なんじゃねぇのか?」


    「そうだね、だから、王国の近くの町まで運ぶってのは、どうかな? そこからは、歩きで行って貰ったら、王国の所で検査して入国許可を貰えれば入れるよ」


    「あ! では、それでよろしくお願いしますっ!! それなら大丈夫そうですね、フリード!!」


    「あぁ、そうだな んじゃあ、その王国の近くン所までお願いします」


    オレらの言葉に御者は返事で返してから、出発の合図をして、手網を握った。








    城下町に昼の金が鳴り響くこの時、数人の武装した兵に1人の男が追われていた。

    その男は、健康的な褐色の肌を持ち、美しい透明度のある白とも銀ともとれる髪が特徴的である。

    やや痩せ型だが、深く刻み込まれた腹筋や、背筋、二の腕などから、筋肉によって引き締められた身体であると予想できるだろう。

    身長は170cmとやや小さめだが、日頃訓令している兵たちに追いつかれていない現状から、身体能力そのものも高い。


    そんな彼が何故追われているのかと言うと______


    「またお前かタイラントっっ!! いい加減、大人しくしてろっ!!」


    「はんっ! 俺様にとっちゃあ、刑務所(ムショ)なんざ、いつでも脱獄できんだよぉっ!!」


    ______脱獄したからだ。

    それも、常習犯で、既に名前も覚えられている。


    そう、このタイラント・テティスにとって、脱獄して、逃げるなんてことは日常茶飯事。

    脱獄して、逃亡......で、飽きたら投獄され、また脱獄。

    それの繰り返しだというのに、このハラハラ感は何度やっても病みつきになっちまう。


    「っっ!! も、もう、我慢できませんっ! 兵長! 魔法の仕様の許可を!!」


    「よしっ、絶対に捕まえろっ!! 上へはなんとか言っておく! 治安維持のためにも、犯罪者たる奴を野放しにはできんっ!!」


    兵長やらの合図で、無数魔法が放たれ、俺の頬や身体を掠れていくっ......!!

    そうして行くうちに、俺の身体がこの現状を、生命の危機だと錯覚を起こし、死の間際に発生する快感にも近いものを脳が生み出し始めるっ!!

    背中を擽るかのような震えが響き始めるっ!!


    気持ちが最高潮まで混み上がっていく、この感じっ!!

    ......くるっ!!


    「この通り......っ!! ふふっ、じゃあな兵隊さんよぉ!!」


    俺は魔法を後ろを向いて、魔法を打ち込んでくる兵たちに余裕の笑みを見せ、城下町の角を曲がるっ!


    「ま、まて!!」


    兵たちもそれに合わせて角を曲がったが、そこにタイラントの姿は無かった。

    あるのは、1件の家のみ......。


    「この家は......」


    「兵長、そこは、貴族の家ですね。」


    「タイラントを見てないか聞いて見るとしようか。 全員を連れていくのはご迷惑になるかもしれないから1人でいこう」


    そう言って、兵長はその家の扉をノックをした。

    すると、扉がゆっくりと開き、中から若い女が姿を見せた。

    落ち着いていて品のある美しい女性で、この家の貴族の妻だ。


    「はいっ、あっ、兵隊さんっ。 ごめんなさいっ、主人は今、仕事でお城の方へいるのですが......どうかなさいましたか?」


    「いえ、大したようではないのですが......近くにタイラント______いや、銀髪で褐色肌の男をご覧になられたことは......?」


    「ごめんなさいっ......。 そのような方はこの目で拝見したことはございませんっ。」


    片手を口元に当てて、心底申し訳なさそうに、その女性は答えた。


    「あっ、そうでしたか。 いえ、大したことでは無いので、ありがとうございました」


    「兵隊さんのお力になれず......申し訳ございませんっ」


    「そんなっ、とんでもないっ! ではっ、失礼しましたっ!」


    「はいっ、お仕事、頑張ってくださいねっ♪」


    兵長はゆっくりと扉を閉め、兵たちの元へ戻っていく。


    「兵長どうでした?」


    「いや、ダメだ見てないらしい。 くっそ! また、タイラントを逃がしてしまった!! ......いや、まだ、町の中に居るはずだ! 探すぞっ!!」


    「「はいっ!!」」


    そう言って兵たちは、城下町を散らばりながら、タイラントの模索を始めた。


    それを家の扉の小窓から確認した、先程の貴族の妻は、クスリと微笑みを見せて、口を開いた。


    「もう......大丈夫ですよタイラントさんっ♡ ______あんっ♡」


    俺はその妻に抱きつき、手でそのお尻を鷲掴みにして、こねくりながら、耳元で囁く。


    「ふっ、いい()だ。 それじゃあ、ヤるぞ」



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