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  • ゲ砂焼き鳥の無料エロ同人








  • 復讐の異色眼兄妹(オッドアイズ)~種付けして完全催眠~

    エロシーン入れれませんでしたっ!

    すみませんっ!!


    38話 帝国所属国と帝国本部

    おれ......?


    先程、このヴァレット・シリンダートは自身の事を"おれ"と言った。

    なるほど、先程までの口調はあくまで、マキシード王へ接する際のものだということか。

    し、しかし、男装している女性であることは、何となくわかったが、こう、一人称が変化すると、男に見えなくもない。

    ......俺を鋭く睨んでいる今は尚更だ。


    「も、もぉ、ヴァレットぉっ! 私もそのっ、奴隷(どれー)くんに教えるように頼まれてるんだから〜 私も教えるの!」


    っと、俺を睨んでいたヴァレットの視線を妨げるように、このメイ・スペシャルチーフは前に飛び出した。

    こっちの口調は敬語こそしてないものの、強く言い放っている割には、その独特な雰囲気が隠し切れておらず、どうやら素だったことがわかる。


    「ふんっ、気付けば、仕事中寝ている貴様では、いくら時間があっても教育しきれまいっ。 が、(おれ)なら、すぐに終わる! (おれ)なら、マキシード王の役に立てる! ......むしろ、(おれ)1人の方が効率がいいし、(おれ)1人で達成して、(おれ)1人がマキシード王に使われるべきだ!!」


    「ふっ、ふ〜ん、私は、知っているのぉ〜」


    「なんだ、貴様は可愛い子ぶるな、気持ちが悪いぞ」


    「ヴァレットが......家事できないってぇ〜 掃除したら逆に汚して、料理したら食材が消えて......」


    「ぐっ!! 今、それを言うか......っっ!! しかし、(おれ)は、マキシード王が喜んでくださる飲料のブレンドができる! 貴様の言う家事は、他のメイドに教えさせればいい!!」


    「ヴァレットは、たたかうことしかできないんだから、背伸びしないの 私が......必要なはずだよっ、奴隷(どれー)くんに......♡♡♡っっ」


    メイは、近づいて俺の胸元に軽く触れて、微笑む。


    ______っっ!!


    それと、同時に、また、ヴァレットは持っている俺の首輪の鎖を引っ張った。


    「ちっ、仕方あるまい。 なら、奴隷......っと、このまま連れ出すのは、さすがに不味いか。何か適当なものでも、着てこい。」


    「あっ______」


    マキシード王に弄んでもらっているばかりで忘れていたが______俺は現在、全裸だったのだ。


    「______っ、す、すみませんっ! お見苦しい所をお見せしましたっ」


    「わっ、私的には......♡♡っっ そのままがいいと...思う だって、マキシード王の趣味なんだし」


    「マキシード王の趣味...... い、いや、ダメだ! こいつの裸など......国民や、他のメイドたちにとっては不快なもの極まりない!!」


    「えぇ...... じゃあ、奴隷(どれー)くんの服は......。 ......あれっ? そう言えば、奴隷(どれー)くんって裸で来たの?」


    「い、いえ、その、服はマキシード王が食事をなさる、その場で......脱ぎました」


    「王の食事場で......だと?」


    俺の言葉を聞いて、ヴァレットは驚愕の反応を見せた。

    そう俺は、その場で裸となってマキシード王の食器代わりになったのだ。

    今、思い返しても、あの時の今までに味わったことのない、物として扱われるあのドキドキとした感覚が蘇る。

    この身体に、刺身を乗せられたり、ペニスにチョコレートをコーティングさせられたりと、なんだが、本当に自分がした行為なのか、疑わしくなってくるが、記憶も勿論、この身体に残っている感覚(これ)は紛れもない事実であることを証明している。


    普段、マキシード王と長くいるであろう彼女(ヴァレット)が驚いたということは、それだけ珍しいことだったのだろう。

    そう考えると特別感が増して、奴隷としてなんだか嬉しくなってくるものだ。


    それに対して、メイの反応はと言えば、どこかよそよそしく感じた。

    まるで、"何か"を隠すかのように......。


    「あっ...... なっ、なら、そこにあるね〜 近いし、すぐに向かおっ、すぐ向かおっ」


    「は、はい......っ!!」


    メイが俺の手を引っ張って歩み始めた。

    そして、前にいるヴァレットを追い越して先へ進む______


    「......ん? 待て。」


    ______ところ、ヴァレットが俺の首輪の鎖を引っ張って止めた。


    「っっっがっっ!! んっ、がはっ!! んんっ!!」


    そのため、再び、俺の首が軽く閉まった。


    「あぁっ!! 私のお......じゃない、奴隷(どれー)くんの首が閉まっちゃう閉まっちゃう!!」


    「1つ疑問だ。 何故、奴隷の服が残っている?」


    心配するメイに反して、ヴァレットは俺の事など気に止めることなく、口を開いた。

    そのヴァレットの言葉を受け、メイは明らかに目で見てわかるほど、焦りを見せ始めたのだ。


    「な、えっ、ど、どーゆーこと? 本当にあった怖い話ってこと? 私、わからな______」


    (おれ)の記憶がただしければ、毎日、城の中は掃除しているはずだよな? ......なぜ、奴隷の服が残っている?」


    「うっ、そ、それは......」


    (おれ)なら破棄するが、破棄しない場合にしても、普通、片付けるはずだ。その場を掃除するためにな。 だが、未だ服が残っているということは......貴様、掃除を怠ったなっっ!!!」


    「い、いやぁ......そ、それはまた、その......べ、別の言い方が、あるでしょー!?」


    (おれ)に家事ができないなどと抜かした奴の言葉とは到底思えないなっ!! 貴様は、仕事を真面目(まとも)にするということすらできないのか!!」


    「い、いやぁ、たまたまだってっ、たまたまっ! そ、それよりさ、早く向かった方がいいんじゃない? 私の代わりに、他のメイドが片付けているかもしれないよっ!?」


    「うっ......。そもそもの原因は______いや、そ、それもそうだなっ......。 き、貴様の言うことを聞くのは(しゃく)だが、まぁ、今回だけはそれに乗ってやろう......っっ!! 早急に、その場へと向かおうぞっ!!」


    そう言って、ヴァレットは______俺の首輪の鎖を持って______歩み始めた。

    その様子を見て、一安心の吐息を漏らして、メイは俺の方をチラチラと見ながら後に続いた。


    なるほど、今の流れでわかった。

    どうやら、このヴァレット・シリンダートとメイ・スペシャルチーフは仲が悪いようだ。

    特に、ヴァレットの方が強くメイを嫌っているように感じる。


    ......いや、だが、ヴァレットは俺に厳しいため、もしかすると、マキシード王以外の人物を嫌っているのかもしれない。

    どちらにせよ、現状、俺は首輪が付いてあるため主導権などは無く、大人しくついて行く以外の選択肢は無い。


    トットットッ......と、俺たち3人がこの城の中を歩み続けていると、無音の時間が訪れた。

    無音といったが、もちろん、外の風のささやきや、小鳥の囀、この移動する際の足音は、今も尚、聞こえてきている。

    だが、何故か、この場3人は口を開くことは無く、淡々と近い目的地へ向かっているのだ。


    このまま何も話さないというのも出来なくは無いが、この空気感が実に心地悪い。

    それに、奴隷という低い身分である自分が、勉強させて貰う立場となっているため、その敬意や、勉強に対する向上心を示しておく必要があるだろう。

    仮に、偽りだとしても、それの意志を見せることに意味があるのだ。


    「あのっ、もし、よろしければですが、今のこの時間に、この国の事を教えて頂きたいのですが......」


    「むっ......。」


    「あっ、うん、そうだね、教えようか!! えっと......。 逆に、奴隷(どれー)くんはっ、さ。 どこまで、この『ライズ国』について知っている?」


    「......っ。 す、すみませんっ、その、この国が『帝国所属・ライズ国』っていう国ってことしか......」


    ______っっっっ!!!!


    鋭い視線を感じたため、そちらへチラリと目をやると、物凄い顔でヴァレットが俺を睨んでいた。


    「......」


    「そ、そうなんだっ、じゃあ、まずは、『帝国所属』って言う言葉について、説明するよ」


    『帝国所属』

    元々はある国が1つの国として独立していたが、その国と力を持った周辺国が集まって、1つの国______『帝国』としてでき、それに所属していることを示している。

    『帝国所属国』はそれぞれ全てに王が存在しており、その王たちを束ねた者が、皇帝______つまり、大本となっている国の王だ。


    この部分で『他国』と『帝国所属国内』との解釈の違いが存在し、他国では、帝国所属国すべてを同じ『帝国』として扱うが、帝国所属国内では『帝国』として扱うのは、『帝国』ができる大本となった国______"皇帝"が君臨している国だけだ。


    マキシード王が今回向かったのは、その帝国本部での緊急会議によるものだと思われる。


    「なるほど......。 だから、帝国"所属"っていうんですね。 しかし、マキシード王が急いでいた様子から、このような会議は滅多に無いってことまでは、わかるのですが......」


    「うむっ、問題はその会議の中身だ。 緊急によるものであることから、最悪のものも想定できる。」


    「最悪のもの......。 もしかして、戦争......とか?」


    「......(おれ)たちがするのは、マキシード王の命令に従うことだ。 これはいつも変わらない。 例え、それが、戦争であろうともな。」


    「戦争っ......ですか」


    俺の一言の後、再び、あの静かな時間が訪れた。

    が、それは、すぐにメイの一言によって打ち消される。


    「っと、着いたねっ!」


    (おれ)は待っているぞ。 男の着替える所なぞ、()(この)んで見たくはないからな。」


    ヴァレットは、俺の首輪の鎖をメイに渡した。


    「あっ......奴隷(どれー)くんの鎖っ//// ......んっ、うん、じゃあ、私が奴隷(どれー)くんと一緒に入ろ〜」


    「は、はいっ、お願いします」


    メイは鎖を引いて、共にあの食事場に入っていった。


    相変わらず、マキシード王1人用にしてはとても広い場所だ。食事だけで無く、他に何かのために作られたのでは無いかと疑ってしまう。


    ......おっと。

    俺が、来たのは服を取るためだと、本来の目的を思い出し、当たりを見回す。


    そして、ある1箇所に黒いものが丁寧に畳まれていた。

    そう、俺の服だ。


    「あっ、あれかな奴隷(どれー)くんの服っ〜!」


    「は、はい、あれです!」


    俺がそう告げると、メイは手に握っている鎖を離した。

    すると、首輪に着いていた紫色の鎖は粒子状となって消え、俺の移動距離の制限が無くなったのだ。


    メイの行動に俺は感謝の意を告げてから、すぐに、服がある場へ向かい、手に取って着始める......。

    着替えていると、すぐ隣にメイがやって来て、俺の身体を見ながら、口を開いた。


    「そ、そう言えばさっ。 奴隷(どれー)くんって......。 なっ、なんて名前だっけ?」


    「......わ、(わたくし)の名ですか? (わたくし)は『リベル』です。リベルと申しますっ」


    到底、人が着替え中に話すような内容とは思えないが、このメイなりに俺に安心感を与えようとしているのだろうか?

    ヴァレットが俺を嫌っている分、メイが気を使ってくれているのは何となく想像が付く。

    サボり癖が無ければ、きっと根っからの奉仕人なのだろう。

    ......奴隷に気を使うというのも不思議なものだが。


    「そうだリベルっ......リベルくんっ......。 うんっ、奴隷(リベル)くんって、さ」


    「......? はいっ」


    ゆっくりと、もじもじとしながら、勿体ぶるように、メイは言葉を発した。


    「私の、言うこと......何でも聞いてくれるんだよね?」


    「はいっ、それは......マキシード王が、仰ってたように、(わたくし)は奴隷ですので、好きなように______んむっっ〜〜〜!!」


    不意に、唇に柔らかな感触が走るっ!!

    ねっとりと、暖かいものが、上唇と下唇を行き来し、俺の口内へ侵入して来たのだ!


    そして、口の中で、俺の舌に"それ"が絡み付いていく......。


    「んっっ......♡ んむちゅっ......♡♡ んっ______ちゅっぽっ......♡♡!! ふふっ♡♡」


    音がなり、メイが離れたことで、この口付けが一時的に終わりを告げた。

    何が起こったのか、理解できない......。

    この行為に至った本人(メイ)に、意図を問う。


    「〜〜〜っっ////!! メ、メイさんっ、これはっ、いったい......っ!!」


    「何でも聞くって言ったよねリベルくんっ...... じゃあさっ、私の王子様になって♡」





    ______帝国本部・会議室前______


    ある時刻を境に、幾つもの光の柱が天に向かって登り始めた。

    それは静か______だが、強い光で、それぞれが己の存在を示す。


    光源体である主の君臨に近づくに連れ、その光はより強く、大きく、周囲の物を飲み込んでいく......。


    そして、最後の煌めきの如く一瞬の眩い閃光が発生した後、光の柱は跡形もなく消え失せた。

    代わりにと、その柱が登っていた場所には、人が存在していたのだ。


    ......そう、彼らこそが、この帝国本部に集まった、各帝国所属国の______王たちである。

    同じ"王"という括りであるのにも関わらず、老若男女問わずにガタイのいい者から、ヨボヨボの年寄りまで見事に個性的だ。

    もちろん、その個性的な王の中に、マキシード・プライム・ライジングも含まれている。


    マキシード王を含む王たちは、自身が帝国本部に着くのを確認した後、それぞれこの帝国本部に転移する際に使用した指輪___ 転移許可指輪(パーミッションリングオブトランスファー) ___をしまった。


    転移許可指輪(パーミッションリングオブトランスファー)

    この帝国本部に入る権利を持つ者に与えられる指輪だ。そもそも、この帝国本部では特殊な細工が施されているため、魔法などの使用はできない。

    その特殊な細工に魔法を妨げられることなく使用できる魔道具が、この許可指輪(パーミッションリング)で、その中で今回使用したのが、この転移許可指輪(パーミッションリングオブトランスファー)という、転移の魔法が込められた魔道具だ。

    ......まとめると、許可指輪(パーミッションリング)を付けている者なら、その指輪に込められた魔法が帝国本部でも使用できるという認識でいいだろう。


    この指輪による魔法の制限を行うことで、帝国内での反逆、あるいは暗殺等の厄介事を早急に鎮めることができるのだ。......もっとも、この経済的及び、戦力的に大きな力を持っている帝国本部に、そのような"自惚れ行為"を起こす輩など居はしないのだが。


    「あれー? マキシード王ちゃんじゃぁ〜んっ 相変わらず、その胸ェ、すぅっごいねぇ〜」


    くねりくねりっ......と、軟体動物かの如く、身体を動かしながら、細身の男が近づいてきたのだ。


    「......相変わらず、貴様は浮かれ気分が抜けていないようだな。 少しはその穢らわしい心を鎮めよ。 現在、余たちが、なぜ本部に呼ばれたのか...... 貴様とて理解出来ぬほど衰えてはあるまい?」


    「もぉ〜、つれないねェ〜マキシード王ちゃん ......だけど、今回はその通りだね。 何かしら起こった、或いは......これから起ころうとしているのかも」


    「......? 貴様、何か知っているのか?」


    「さぁ〜ね 皇帝さまは、少し前から機械の兵器作りを命じてたじゃん? だから、予想は出来てたって所。 ......おっとぉ、そろそろ始まるみたいだよ」


    くねりくねり男は演技臭い話し方で、開いた会議室の扉を指差したため、その指の示す先に目をやると、会議室の大きな扉があった。

    その深く彫り込まれデザインに拘った大きな扉には、中央に帝国本部の簡易な紋章が存在しており、その紋章が丁度、2つに、ゆっくりと開き始めていたのだ。

    そして、その紋章が完全に開いて離れたと同時に、その会議室の中が現れ、それを確認するや否や、王たちが次々とその部屋へ入っているため、マキシード王もそれに続く......。


    会議室の中は部屋にしては広いといった印象であるが、帝国本部の部屋の中では、それほど大きなものではなく、特に中央の丸いテーブルがよりこの部屋を狭く感じさせている。______もっとも、一般の民家よりかは広いが......。


    丸いテーブルにはそれぞれ、各帝国所属国の国名と、その王の名が刻み込まれたプレートが配置されており、その王の席として高級な玉座が用意されていた。

    プレートの材質は金剛石(ダイヤモンド)で出来ているようで、どういう細工をしたのか、名前の所が煌めきを放って己の存在を示しているため、それぞれは遠くからでも間違えることなく、自身の名がある席へ座っていく......。


    そして、全員が座り終わると、王たちはある1箇所へ目を向けた。

    このテーブルが置かれてある更に奥に、その1箇所だけ、他の玉座とは圧倒的に異なる大きさと高級感を放つ玉座が存在していた。


    その玉座へ座るべき主がゆっくりと歩いてくる。


    重圧感のある足音を響かせながら、その一際目立った玉座へと腰掛けた。


    王たちの集ったこの場で______


    ______その王たちよりも優遇されるべき、王の中の王。


    そう彼こそが______


    「皇帝ガイウルス......」


    ______皇帝ガイウルス・プライム・パラディオン。

    各国を束ね、魔王が居なくなった現状、この世界で最も"力"を所有している帝国の皇だ。

    加齢によって色素を失った真っ白な髪は荒々しく乱れており、その年相応の皺が顔中に深く刻まれている......にも関わらず、その肉体は、歳を感じさせぬ筋肉量に、現在、玉座に居座っている状態であるのにも関わらず、2~3mは超えているだろう高身長。威厳のある大きな髭を蓄え、常に睨みを利かしているかのような太い眉毛から、隠しきれぬ圧倒的な威圧感が溢れ出ているのだ。


    そんな皇帝ガイウルスとは正反対の細身の男が、その皇帝の玉座の隣に立ち、他の帝国所属国の国王に向かって、ゆっくりと口を開いた。


    「.......。えー、我が皇帝ガイウルス様の代弁役をさせて頂きます。 ......こほんっ、良くぞ集った帝国所属国の国王諸君。 私は、君たちに久しく出会えて心地よい。 ......が、しかし、今は再開を喜んでいる場合ではない。早速、本題を挙げよう。諸君らは______七つの流星、いや、"罪宝"を知っているだろうか?」



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