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  • ゲ砂焼き鳥の無料エロ同人








  • 復讐の異色眼兄妹(オッドアイズ)~種付けして完全催眠~


    55話 王国から同盟国への伝達~ 王国とリベルと そして姉弟側の話(エロ無し)


    ______王国同盟国への伝書______

    ・7つの罪宝がこの世界に堕ちた。

    罪宝それのある場を示す地図は、王国、帝国、そして海賊の子孫たちが所有している。

    王国こちら側としては、帝国に警戒しつつ「全ての罪宝」を手にするのが目的。

    ・そして帝国側から、同盟の要請が来ている。

    ・罪宝は一個人が所有するべき代物では無いと考え、我々王国は帝国と同盟を結む。

    ・先に「全ての罪宝」を手にした上で、帝国や同盟国に一定数譲渡するという形が理想。



    「これでよいか、我が友よ。」


    「はいぃ〜っ!! 完璧であると思われますー!!」


    同盟国へ伝えるべき情報は、あくまで帝国に警戒しつつも罪宝を取りに行くというもの。

    王国、及び、同盟国内部に海賊の子孫が紛れ込んでいるという可能性の提示は純白騎士団にのみ伝えることで、純白騎士団かれらに極秘で調査して貰うのだ。 潜む海賊側の人間に少しでも疑っている姿は見せるべきではない。

    存在を匂わすことすら躊躇うべきだろう。


    いずれにせよ、帝国側から同盟の話が出て来て幸運だった いや、きみの言う通りだったな」


    「有り難きお言葉ですぅー 恐らくの予想ですがー

    帝国側が近年新兵器の開発を進めていたのは、これが目的ではないかと〜 実は王様と皇帝の立場は限りなく近い関係にありましてー というのも現状、帝国、王国がこの世界を統べているのですが、そのどちらとも他国と少なからず関係を持っているのですよねー そんな中、罪宝という力関係が大ぉきく変化させられる代物が7つも生み堕とされれば、立場の高いもの程、恐怖を抱くのですー そこから皇帝は唯一自らに近い立場である王国の王様へ手を組もうと試みたのだと思われますー」



    そう、まさにこの科学者の言う通りだった。



    「異能」の時も、地位や立場、世界の均衡バランスが危うく思えたが、この「罪宝」は異能それとは更に大きく恐ろしく異なる。

    一個人が______それこそ、魔王を超える存在になりうる力を持っている。


    ならばと同盟国の民や、帝国の所属国は自らの国を守るためにも、その罪宝を手にしようとするだろう。 そうなれば、それらの所属国、及び、同盟国の大元である帝国や我が王国の立場は非常に危うく、大元が変化_____悪ければ、その罪宝を手にした者の天下となってしまう。

    そのような異常な自体は避けるべく、罪宝は王国、帝国の強力な2国が所有者を作ることなく宝のまま封印しているという形が望ましい______というのが表上で、実際は7つ全て手にして、相手側の国に非常に類似した偽物レプリカを一定数送り"良い関係"を作ろうとしているのが帝国側だろう。

    もちろん、我が王国も同様の事を考えている。


    本物の罪宝を1つでも他国に渡すわけがない。


    だが、罪宝をとある国が全て収めた後の世界で本当に必要なのは、実際に罪宝を持っているかどうかでは無く______罪宝を持っているかもしれない、或いは罪宝を持っているという"情報"が必要なのだ。


    つまり、罪宝によって生み出される世界の力関係は

    ・実際に罪宝を全て所持している国

    ・その国から偽物の罪宝を"本物として貰った"国

    ・所持していない国

    の3つになる。

    この場合、2つ目の、偽物の罪宝を本物として貰った国は全てを所持している国と同様に、ほぼ全ての国に対して牽制を行えると同時に、取引等を有利に進めることができる。

    ______そう、全てを所持している国以外には。


    だからこそ、この罪宝の奪い合いの非常に困難な点は、国としては最も多く所持する事を望みつつも、最も多く所持するであろう国に気に入られ無ければならないのだ。

    迂闊に敵を作れば、その国が所持した場合______多く所持した場合、その偽物レプリカすら与えて貰えず、偽りの権力すら手にすることができない。


    故に、王国、帝国はそれぞれが大きな国であり、組織であるということを理解しているため、自分の国が仮に多く所持出来なかった時のための保険として、自国を除いた国の中で最も所持できる可能性の高い国へ快く思わせ無ければならないのだ。

    もちろん、罪宝が存在する前の______現状の時点で、帝国、王国とそれぞれが力を持っているのにも関わらず、目立った乱用が無いためお互いに敵対意識を持ちつつも認めていたというのもあるのだろう。


    「しかし、我が友よ 1つよいか?」


    「はいー なんでしょうかー?」


    「君はいつまでも若々しいな」


    「はいー 王様のお陰さまで好きな研究をさせて貰っているのでー 苦労を知らない幸せ者ですよー」


    私が幼い頃から______我が友の姿は変わらずのようだが......


    おとう様〜! 今、お話中ですか?」


    「おぉ、我が娘ヴォーテ!! いや、先程、終えた所だ。」


    「それは、良かったですっ! あらっ、そちらの方は?」


    そうか、我が友は研究室に篭っているからヴォーテとは出会ったことが無かったのか

    我が友の名は______......


    「彼は、我が友で天才科学者だ」


    「あ、どうもですーヴォーテ姫様ぁ〜」


    「はいっ! こんにちわ〜ですっ!!」


    ヴォーテと我が友が軽い会話をしている間、私は芽生えたある疑問を解決するために記憶を辿り続ける______が、未だにその答えが出てこなかった。


    歳か....


    自らの衰えを微笑みながら実感する。

    まさか、このようなことがあろうとは。


    よりにもよって______我が友の名が出てこないとは。





    帝国所属国・ライズ国では、新兵器の開発に取り組んだものの試作品段階での耐久性、持続性に乏しく、改良を続けなければならなかった。

    だが、資源は限りがある。

    永遠と作り続けれるわけが無く、行き詰まっていた中、とある話題が上がった。

    現在、王国と同盟国にあるレジスト国のツバサ王とライズ国のマキシード王、そして、俺とリオの4人が、1つの場所に集まっていた。

    その話題は______


    「王国からの伝書が届いたと、先程レジスト国の民から連絡がきました。」


    ______というもの。

    リオが言うにはどうやら、レジスト国に王国の今後の動きについての連絡が来たらしい。

    その内容を伝書の文字を浮かび上がらせると同時に読み上げていく......。

    そして、一通りリオが読み終えたのを確認すると、真っ先にマキシード王が口を開いた。


    「帝国本部から同盟の依頼が届いただと? しかし、余が耳にした話では帝国は______」


    「王国を敵対視していた......だったな? ふん、表上は手を組むように依頼することで、王国側の人間には海賊側を狙わせ、いい所取りをしようと言った所か 貴様の所属する国らしいな、マキシード」


    「______口を挟むか"元"王ツバサよ しかし、この文だと、王国も似たようなものではないか 帝国と組みつつも、"全罪宝"を狙っておるのだからなぁ!」


    「......いずれにせよ、これは俺______いや、わたくしたちとしてはいい流れですね 帝国と王国が手を組むのならば、必然的に王国同盟国のレジスト国と帝国所属国のライズ国が同盟を結ぶのは違和感がないでしょう」


    うむ。

    これは俺たちにも確実によい流れのはず......


    マキシード王とツバサ王の2人が、苦虫を噛み潰したような顔を浮かべつつも納得する中、リオが口を開いた。


    「マキシード王。この王国からの同盟国への伝書による情報......からどのようにお考えになられますか?」


    「んっ、うむ....... 帝国が所属国へ与えた情報と王国へ与えた情報に違いはあれど、帝国と王国の思考は全ての罪宝を手にするということであるな。」


    「はい。 ならば確認なのですが、今、ライズ国は極秘に新兵器を開発していますよね?」


    ......ん?


    「「______ッッッ!!!」」


    マキシード王とツバサ王が何やら理解したような驚愕したような表情を浮かべた。


    リオが笑顔で見てきているため、俺もチラリとリオに目を向けると、すぐに俺の心情を理解したのか慌てるようにまとめるような説明口調になった。


    「つ、つまり帝国側と王国側......それぞれが本当に考えていることは例え所属国であろうと同盟国であろうと伝えていない可能性があるということですっ! 今現在、伝えられている情報は伝えてもよい情報なのです!」


    な、なるほど。


    「ふっ、面白い。逆に言えば与えられた情報はそう行動させるため、或いはそう行動していると思わせるため______真まことの目的を隠蔽するための情報ものということか。」


    「......まてよ であれば、王国側の目的は何なのだ? 帝国と組む事も公開してあるのに帝国側の方には______"貴様"マキシードには王国と組むと連絡がきていないんだろう?」


    「あぁ、今の所は来てはいないが......恐らく来るであろうな。"表上は手を組む"と。 普通、帝国が王国と手を組むとなると、王国が"同盟国にどのように伝えているのか"が気になる。だから王国が同盟国へ与えた情報を元に追加で所属国こちらに連絡が来るであろう。」


    ______ッッッ!!


    なら帝国は王国が同盟国へ送った情報______伝書を知る方法があるということか?

    つまり、逆に王国も......


    「マキシード王っ、連絡が来たのならば、帝国が王国同盟国と繋がっている可能性があります! そして同様に王国が帝国所属国とも繋がっていると思われます!」


    「うむ 実際に王国に与えた後同盟国に"どこまで"伝えたのか等を見ておるのだろうな 恐らく王国側も......」


    「しかし、国全体______とは考えにくくは無いだろうか? 所属国にしろ同盟国にしろ自らの本部を裏切るような行為を大勢に知らせると情報が漏れる可能性があるだろう。 考えられるのは、その国の王かその周囲まで......とか」


    「なら、こうは考えられないでしょうか? 王国も帝国も______所属国、同盟国の王、およびその周辺を疑っていると」


    俺と、マキシード王、ツバサ王が会話する中、この流れを待ってたかのようにリオが笑顔で意見を述べる。その言葉が脳に伝わった瞬間、今までの思考パズル欠片ピースが見事ハマったように感じた。


    そして、理解する。


    帝国と王国の目的を。

    自国の情報を流す者の把握......。


    「ほう...... 余たちが警戒すべきは各国の王とその周囲であるか そこに所謂______裏切り者がいると」


    「同時に私たちも疑われ警戒されているというわけだな」


    「ライズ国、レジスト国内においては他の国々とは違い国民は皆信用できる______信頼関係にありますので、共同しつつ、帝国や王国に与えられた共通の情報の範囲での行動......つまり私たちが同盟を結ぶのは良い事かと思われます。そして、情報を流す者の中に______」


    「「「海賊側もいる」」」


    仮に海賊側が活動しているとすれば、それぞれの内通者と同様の位置に存在しているだろう。


    「______はい 帝国、王国と共に協力しつつ内通者それへの対策としてこれまで通り情報共有と共にライズ国、レジスト国内での機密情報を与えず新兵器の開発を進めるのがよいかと思います」


    「......だが、新兵器の開発に必要なあの鉱物は希少金属レアメタルの中でも特に希少なものであるのだ それを多く使用していると帝国や各所属国にも疑われてしまう 故にこれ以上の開発は慎重にせねばならぬぞ?」


    確かに、マキシード王が言うように現実問題、新兵器は試作品段階での不備、耐久性に乏しく、改良を続けて行くうちに資源が枯渇してきている。

    だが、その問にリオは既に答えを持っていたのだ。

    それも、俺の方に顔を向けてだ。


    「その点はご心配無く....... 私の兄がそれについて解決することができます」


    急に振られた俺は勿論困惑した。

    帝国が独占している希少金属レアメタルが不足するのを解決する方法が俺にあるなど到底思えなかった。


    何処かで発見したのか?


    何処かで生産したのか?


    だが、リオは口元を動かして何やら俺に伝えようとしている。


    ___「い・の・う」___


    「______っっっ!!! はい、わたくしの力を使えばその鉱物を幾らでも"生み出させる"ことができます」






    騎士団長から貰った紙のお陰でオレとリダ姉は宿に無料で部屋に入ることができた。

    そのベッドの上に寝転んで、リダ姉は騎士団長の紙を広げて見ていた。

    笑顔で見ていた。


    「騎士団長さんの凄いですよ~!! 本当に無料で宿屋に泊まらせて貰えましたよ~!!」


    「あぁ、そうだな」


    あれからずっと、今まで感じたことの無い違和感がオレの中に残り続けていた。

    胸の奥を締め付けられるような、寧ろ、オレの身体が自らの心臓を意図的に締め付けているようなそんな苦痛が響いてくる......。


    思考能力も低下して何も考えられなくなっていた。

    いや、正確にはある一点の事ばかりが、頭を巡り、一点それ以外のことを考えられない状態だ。


    そんなオレの現状に気付くこと無く、リダ姉は何やら話し続けて来ている。

    適当な相槌を打つものの、オレの脳へは一切届くこと無く、リダ姉の会話それらとは関係のないことをずっと考え続けていたのだ。


    そして、それは次第に大きくなり、知りたくもないのに興味を抱く、矛盾の好奇心に包みこまれる。


    「なぁ、リダ姉」


    やめろ。


    リダ姉の笑顔で話し続ける内容を自らの言葉で遮った。


    抑えきれない好奇心がオレを突き動かす。


    が同時に、後悔の波も襲いかかる。


    「んー? どーしたのですかフリードっ」


    下顎が震え、思ったように言葉が出せないっ......。


    今なら別の話題に変えられるのではないか?


    そう考えるもそれ以上に今から行うといの答えを求め、震えを悟られぬように、言葉のような音を発していた。


    「リダ姉ってさ_________」


    やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ......


    1秒すら到達していないこの刹那の間に、心拍数は恐ろしく向上し続ける。

    ドクンッドクンドクンドクンドクンドクンっ......という鼓動は否定するオレの背を押すようであった。


    今まで、苦しかったものが寧ろ心地よく感じるほどの摩訶不思議現象。


    だが、これを言えば、オレは......


    希望にも近く、祈願にも近い思いでオレは続けた。


    「______騎士団長のことが好きなのか?」


    「はいっ もちろん好きですよー!」



    瞬間、今までのことが全て消えていった。



    好奇心も、希望も祈願も......

    何もかも無へと切り替わっていった。


    そして、時すらも......。


    オレだけの時間が止まった。


    リダ姉の言葉を理解した後、言葉それが何度も脳内に繰り返されていく......。


    何度も......何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

    「そっかじゃあオレは寝るわ」


    脳内に続く言葉を遮るように、オレはリダ姉に背を向けたまま布団を被った。


    ______わかっていた。


    "質問"の回答をオレはわかってたのだ。

    いや、オレのこの好奇心はわかっててもなお、回答それを否定して欲しかったのだ。


    質問した意図......それは確認______だが、それが間違いであって欲しかった。


    未だにリダ姉の言葉が流れ続けている。


    オレの回答よそうを否定して欲しかったのに、オレの今までを否定されたようなそんな感覚に陥った。

    走馬灯のように流れる毎日これは何食わぬ姉弟の日々の1つ。

    そんな中、実の姉弟であるのにも関わらず恋愛感情を抱いていたオレが余りにも愚かだったのだ。

    いや、そもそもオレは......オレの恋愛感情これは、最初はなっから諦めていたはずなのに......

    いつかこんな日が来ることをわかっていたはずなのに......


    オレは______

    「~♪なら私もフリードと一緒に______」


    「うるせぇなぁぁっっ!!! 触ってくんじゃねぇよッッッッ!!!」


    ______あぁ......


    ......やっちまった



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